自分の中の子ども
あなたは同窓会に参加して同級生に会った瞬間、その頃の自分に戻ったという経験はありませんか?
大人になってもゲームやレクレーションの場面で、小さい子どものようにムキになったり、無邪気にはしゃいだりすることがあります。
時と場合によって、大人の意識状態から子どもの意識状態に変わることは誰にでもあることですし、普通のことです。いくつになっても私たちの中には子どもの意識状態があります。
インナーチャイルド
心理療法を学ぶ中で「インナーチャイルド」という言葉が出てくることがあります。
「インナーチャイルド」という言葉をネット検索してみると、“傷ついた子どもの心”とか”過去のトラウマで傷ついた意識状態”みたいな説明があります。
そういう“傷ついた子どもの心、意識状態”を癒すのが“インナーチャイルドワーク”という心理療法ですみたいなことが書かれています。
私のインナーチャイルド体験
私が学んでいる心理療法では、自分自身が心理療法を受けることも大切にされています。
私自身が心理療法を受けた時に、私自身の子どもの意識がその中で現れたことがありました。その子どもの意識はネットで説明されているような傷ついた子どもではなく、ちょっといたずらっ子みたいな子どもの意識状態でした。
その時の心理療法では、いたずらっ子な私の子どもの意識状態がいろんな人に向かって「あっかんべー!」をして何だか楽しく終わりました。その時の私にとっては自由な遊び心を取り戻すことが大切だったのだと思います。
実際のインナーチャイルドワーク
実際の心理療法の中では傷ついた心の子どもの意識状態だけでなく、元気いっぱいな子どもの意識状態や、純粋で素直な子どもの意識状態が現れることもあります。
その時のその人にとって必要なことが起こってきますので、日々の生活の中で疲弊してエネルギー不足になっていると、心理療法の中では元気いっぱいな子どもの意識状態が現れるかもしれません。
もちろん傷ついた心の子どもの意識状態が現れて、心理療法の中でその子どもの意識と丁寧に関わることで傷つきが癒えて、傷つき体験から間違った思い込みをしていた部分が修正されることもあります。その場合、心理療法をする人(セラピスト)と受ける人(クライエント)が協力して傷ついた子どもを癒していくことになります。
健康な子ども心と仲良くなろう
誰でも元気で素直で好奇心いっぱいな子どもの部分を持っています。その子はとても勇敢だったり、優しかったりすることもあります。
自分の中にそういった健康な子どもの意識状態を見つけて、そういう部分と繋がることができれば、今の自分が元気になり生き生きした生活を送る大きな助けになります。
あなたの中に傷ついた心の子どもの部分があっても、健康な子どもの部分と仲良くなって今のあなたが元気になることは、あなたの中の傷ついた子どもの傷を癒すために大きな力になります。
日々の生活の中に無条件で楽しめる何かを見つけて、あなたの中の健康な子どもの心と仲良くなってみるのはお勧めです!