怒りについて
最近イライラすることが多くてとか、怒りっぽくて困ってることはありませんか。
アンガーマネジメントというキーワードでネット検索すると、怒りのコントロールを学ぶところが見つかるでしょう。
怒りだけではなく、感情というものはエネルギーでそれぞれに役割があります。怒りに限らず、感情を抑えようとするとそのためにたくさんのエネルギーが必要で、自分の感情を感じる余裕さえなくなってしまいます。
自分の感情と上手に付き合っていくためにも、今回は怒りをテーマに考えていきましょう。
どんなときに怒るのか
あなたはこんな時、怒りますか?
道を歩いていて、すれ違った人とぶつかった
今日は定時で帰ろうと思っていたのに、急に上司から残業を頼まれた
休日テレビを見ていた時に、セールスの電話がかかってきた
家族の愚痴を延々聞かされた
早く宿題しなさいって子供に注意してるのに遊んでばかりいる
そんなことでは全然怒らないよ、という人もおられるかもしれませんが、多くの人は程度の差があってもイライラしたり、何だよ!と怒ったりするのではないでしょうか。
例であげたことの共通点、わかりますか?
バウンダリー(境界線)と怒り
人には自分とそれ以外を区分けするための境界線があります。この境界線のことをバウンダリーといいます。
パーソナルスペースという言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは自分の身体と他人の身体の距離で、これ以上近づかれるとキツイなと感じるものです。
パーソナルスペースもバウンダリー(境界線)の一つです。
バウンダリー(境界線)には物理的な区切りだけでなく、時間やお金、心理的な区切りなど様々なものがあります。
自分の領域に誰かが許可なく入ってくると、勝手に入ってこられた!危険だ!ということで怒りの感情が生まれます。
怒りの役割
自分の大切なもの、身体・家族・友人・時間・信条・価値観など、にバウンダリー(境界線)を越えて何かが入ってきたり入ってこようとする時、怒りの感情が出てそのことを教えてくれます。
大切であるからこそ入ってきたもの(入ろうとしているもの)を何とかしようと、怒りという形の大きなエネルギーが出ます。
怒りはそのエネルギーの大きさから、何とか抑えようとしたり、上手くコントロールしようとしがちです。
エネルギーの解放
怒りは自分を大切にしていることの表れで、大切な自分の感情です。
怒りをむやみに抑えるのではなく、なぜ怒りが出てきているのかに意識を向けたり、適切な形で怒りのエネルギーを解放したり、自分なりの対応法を見つけていきましょう。カラオケで熱唱する、運動やダンスをする、クッションを叩く、といった対応をとっている人もいらっしゃるかもしれませんね。
社会的に大きなことをされている方のエネルギーの源泉が怒りだということもあります。怒りの向く方向によっては、他人を傷つけたり自分を傷つけることがあるので、怒りは悪いものだと思われがちですが、感情に良い悪いはありません。
怒りを含めて、自分の感情をあまり感じられない場合や、自分でも問題だろうと思うほど大きな怒りを感じるような場合は、心理士さんにカウンセリングや心理セラピーを受けてみるのもいいかもしれません。